Sunday, February 5, 2012

ブックマーク内の記事紹介 & 科学

インターネットの気に入った記事や、あとで読もうと思ったページなどをブックマークに登録し続けた結果、ブックマークが素晴らしい量に膨れ上がっています。それらの記事をここにて紹介し順に消していけば、ブックマークもすっきり、記事の内容も頭に残り、おまけにブログにネタも手に入るという一石三鳥、のはず。

そんな中でも紹介せずにはいられない記事を一つ。

アサリがあっさり死んだわけ


アサリをペットとして飼おうとしたものの、あっさりと死んでしまった経験をバネに、試行錯誤を重ねながら水槽の中で生きている日数を延ばしていく小学4年生による研究です。なぜ当初の飼育環境ではアサリは短命なのかという疑問に対し、その理由を仮定し、それらを一つ一つ検証しているのは見事としか言いようがありません。時折、アサリの殻の成分を分析したり、DNAを単離したりと、中には自分は民間で手に入るとは知らなかったキットを使う場面もありました。現地調査と文献の調査による、アサリの生態、環境、生理、地理的な要素を総合的に調査しているのは、他者の入れ知恵があったであろうことを考慮しても、よくまとめたなと感心します。

科学では、疑問に対し論理的に調査を進めることを重視します。一つ一つの事柄を地道につなげてゆくのが大切だと思います。「大発見にはそれに見合う規模の大冒険やエキサイティングな大実験が必要」と思われている節があるかと思いますが、必ずしもそうではありません。進化論で有名なダーウィンのキャリアでは何かとビーグル号での航海が注目されがちですが、彼が実際に色んな証拠を検証し、熟考を重ね進化論に至ったのは田舎で家族との奥まった暮らしの中でのことです。

科学の進歩は今なお続いています。そんな中、いままで通りやそれ以上に、大学院以上のレベルでの研究に力を入れるのは重要だと思いますが、次のステップはやはり一般の人々にも論理的な考え方というものが浸透されるのが大事だと思います。アメリカでは恐るべき割合の人々が、人類は恐竜と共存していたという与太話や、聖書の内容が史実だと信じており、なかには政策へ影響を与える立場にいる人もいます。「そんなこと、自分には関係ないよ」という人々は自分の子供が生物の授業にて、神は7日の内に地球を作ったなどの創造論を教えられる可能性について考えたことがあるのでしょうか。

技術の進歩による恩恵を受ける傍ら、それに至る過程や考え方を無視したり、論理的な意見であるにも関わらず自らの立場に都合の悪い意見を退けるのはズルいと思います。