Tuesday, June 5, 2012

USB 2.0 vs 3.0

卒論などをを書くに当たりファイルの管理が重要になってきますが、皆さんはどのように行っていますか?パソコンは基本的に消耗品なので、マシンが壊れた際にいつでもバックアップを取り出せる体制を整えておくことが大切です。最近はコンピューター上のファイルの変更をオンラインに即座に同期できるDropboxなどのサービスが無料で使えます。しかし、自分は今だオフラインで作業をすることが多々あるので、時代遅れではありますが、USBスティックに全データを持ち運んでいます。ファイル操作がオンライン上より高速であり、行く先ごとにBun Backupなどでバックアップを取っておけば安心です。自分の場合は大学での事務所、家、そして図書館で使うラップトップがあります。上記の対策をとっておけば、たいていの場合2日以内のデータは保障されています。バージョン管理が自動で出来ないという弱点もありますが、それについてはいつか対策をとってみたいと思います。

USB2.0スティックを長らく使ってきましたが、卒論の完成が近づくにつれ、Wordのファイルサイズが30MB近くになってきました。ファイルを保存するたびに10秒以上待たされるので、ちょっとストレスです。この際USB3.0スティックを試してみることにしました。

あまり公平なテストではないのですが、自作PCでUSB2.0と3.0のスティックでどれほど転送速度に違いが出るのかを試してみました。使用したベンチはCrystalDiskMark 3.0.1c。時間短縮のためテストを500MBにて3回行っています。


読み込み速度に加え、 ファイルを保存する際に重要な書き込み速度はSeq(シーケンシャル、連続書き込み)の場合、大幅に上がっています。小さなファイルを書き込むテストではなぜかUSB3.0スティックが僅差で負けていますが、ワードのファイルを保存する際には4KBの断片ファイルをあちこちに書き込むわけではないですから、気にすることではないはず。ちなみに参考値としてデータ用に使っているハードディスクのベンチもとってみました。


書き込みはさすがに早いですね。ファイル保存時間を苦にするなら、ファイルをハードディスクに保存するよう、管理の体制を根本的に変えた方が良いのかも。ちなみに自分の論文ファイルをワードで上書き保存するのにかかる時間はUSB2.0スティックでは約12-13秒、USB3.0スティックでは約5-6秒と、確かに時間が短縮できました。(ハードディスク上ではほぼ一瞬ですが。)

なお、USB3.0のスティックをUSB2.0ポートに刺せば使えるのかを試してみましたが、残念ながら電力は供給されましたが、動作はしませんでした。なんてこったい、後方互換性はなかったのか。

機器をつなぐ使うマシンすべてがUSB3.0ポートを備えている人なら、USB3.0はおすすめです。自分のラップトップもUSB3.0ポートを増設した以上、完全に移行するためには大学のパソコンにUSB.3.0を使えるよう、カードを装着せねば。