Friday, May 11, 2018

Wahoo Elemnt WF42-1937におけるGPSの問題 : 新ファームウェアについてはそのうち更新します。

2018/6/6 追記
6月3日に最新のファームウェア、WF42-1937が公開されました。修正内容には
- FIXED: bug causing issues with GPS accuracy during long rides (6+ hours)
長時間のライド中におけるGPSの問題の修正も含まれるので、ぜひ試したいところです。



以下の内容は旧ファームウェア、WF42-1929における問題を書いたものです。新ファームウェアについてはそのうち更新します。



Wahoo Elemnt、始めました。
今回はWahoo Elemntの弱点を書こうと思います。

Elemntのレビューは他所や外国のサイトに沢山あるので、詳細はそちらに譲ります。しかしそれらのサイトではElemntを長距離ライドに使った際の謎現象について語っているものはありません。おそらく、
1)レビュー期間、距離が短い、
2)お金絡みの理由で悪いことは書けない、などが理由でしょう。
(嫌味で書いてるんじゃないんです本当です。誰だってお仕事はありますしねー。だけどレビューとして不完全という点は否定できません。)

Bryton Rider 530からElemntに乗り換えた理由は以下の通りです。

  • 地図が見られる。
    Stravaや他所のGPXルートをたどる際に、地図が有るとわかりやすい。
  • ボタンが普通に押せる。
    Bryton Rider 530はページスクロールのボタンが普通に使えませんでした。当たり前ですが、Elemntでは速度、ケイデンスなどのページから、地図ページへとボタンで移れます。

現段階におけるWahoo Elemntの弱点は、以下の2点だと思います。
  • 長距離ライド中にGPS位置が狂う(重要)
  • 日本語がおかしい(気にするほどではないかも)
これらの問題を除けば、Elemntの性能に満足しています。


長距離ライド中にGPS位置が狂う
まずこれですが、3-4時間を超える長距離のみですが、私の場合必ず起こります。以下の図をご覧ください。

「数百メートルずれるだけでしょ、神経質な」と思われるかもしれません。ご安心ください(?)放って置くと以下のようになり、ログの意味などなくなります。



この現象はWahooのサポートが勧める、以下の状況・設定下でも、距離さえ長ければ毎回起こります。
  • Firmwareが最新のWF42-1929
  • スマホのElemntアプリが最新
  • 使用する地域のみの地図しかスマホ・Elemntにロードされていないこと(私の場合はドイツ)
  • GPSが通りやすい、遮蔽物がなく天気が良い状況
これは私のElemntのみではなく、他所でも報告されています。(最新ファームウェアでも問題は再現されている。一つの国に制限されず、どの大陸でも起こりうる。)

おかしいのは、ファームウェアWF42-1929では” GPS dropping after 3-4 hours”、恐らく当現象が”FIXED”、つまり修正された、とされていることです。最新ファームウェアでも引き続き当現象が起こるというのは、認識されている問題が解決されていないにもかかわらず、解決されたと謳われているということです。

この件についてサポートに問い合せました。
「これは私のElemntのみの現象か。もしそうなら交換してほしい。それともこれは、貴社の許容範囲内の性能なのか。」に対する答えは、
「問題を認識しており、解決に向け取り組んでいる」という答えでした。交換の可否については最低2回訪ねたものの、その後の返信メールでは交換については触れられませんでした。

このGPSが狂う現象への対策としては、現段階ではElemntの電源の再起動、のみです。ルートを中断/再開や、スマホとBluetoothでElemntアプリと再接続、では解決できません。

日本語がおかしい
これについてはご愛嬌、という程度でしょうか。超マイナー言語である日本語にローカライズを期待するほうが間違っているのかもしれません。ただし、ぎこちない日本語が理由で、メニュー選択を迷う場合があります。例えば以下の例。

その他も以下の様な風なので、時々混乱するかもしれません。