Sunday, February 14, 2016

進捗とは

しばらく前の話ですが、どこぞの国の陸上競技団体にてドーピング疑惑が持ち上がった、という旨のニュースがありました。勝ちたい気持ちはわかります。しかし、スポーツマンシップだの、アンフェアだの、巷にあふれる意見とは別に、個人的にドーピングに不満があるのです。

そもそもスポーツには「競い合う競技」という第1の側面とは別に、「己を磨く」という第2の側面があるような気がします。しかし近年における一般大衆にとってのスポーツとは、テレビで見ながらソファに寝っ転がってピーナッツをビールで流し込む受動態の娯楽、つまり第1の側面が支配的ではないでしょうか?そのような「競い合い」の部分が強調されますと「勝たなければ意味が無い」という考えに繋がるのかも知れません。

日本に限らず「ナンバーワンになれ」という気風はどこにでもありますが、自身の人生を他人と比べるだけでは、絶対満足することは無いとおもいます。常に上には上がいるのですから。

高校の先生がいつもこんなことを入っていました。
「進捗や進歩とは他人と比べても意味がない。過去の自分と比べて初めて意味がある。」という感じのことです。

「他人を出し抜く」ことよりも「自身の進捗」を重視すれば、ドーピングの意味も薄れてくるのでは無いでしょうか?また、そのほうが私達一般大衆にとって日々の生活をおくる上で、より役に立つ考え方だと思います。

ナンバーワンじゃなくても(なれなくても)頑張る意味はある。

そう思うことにしています。