Saturday, January 3, 2015

2015年 年始 インターステラー感想

いまさらですが、インターステラーの感想でも。短いものですが。

巷では映画の科学的な正確性やビジュアルエフェクトを讃え、科学的側面を監修したKip Thorneを持ち上げる意見がある一方で、親子の愛のドラマこそがこの映画の醍醐味である、と言った意見などが散見されます。ストーリー自体は所謂ハッピーエンドです。

しかし本当に真の意味でのハッピーエンドなのでしょうか?

物語の中では地球が危機を迎え、新しい惑星に移住するかスペースコロニーを作るかなどと登場人物らがほざいていますが、実際に現実可能で、かつ、意味のある解決策 - 地球の環境を改善する策が端から候補にすらなかったのはやはりハリウッドならではでしょう。

実際にスペースコロニーを作る、もしくは太陽系外惑星に移住する、これら2つの選択肢は物理的には可能でしょう。その気になれば将来的に、金持ち数名レベルなら宇宙に対比させることができるかもしれません。しかし、それは意味のあることなのでしょうか?

本当に意味のある行いとは、考えの至らない我々人類が破壊しつつある地球環境を、自身の手で元に戻し、持続可能な社会を築くことではないでしょうか?そちらの方が地球上に住む70億人の人口を考える上で、最も現実的な解決策でしょう。

そもそも大抵の場合、トラブルを予防する方が起こってしまった問題を解決するより効果的、かつ低コストで実現できるものです。それなら映画のような大惨事が起こる前に日頃から省エネに努めるのが良かろうと思われます。というわけで、引き続き清貧に励みたいと思う2015年の年始であります。