自分は普通、職場と自宅でデスクトップを1台づつ使っているのでモバイル機器を基本的に持っていない。年末の休みに日本に居た時点では今回のドイツ行きの予算が通っていたかは分かっておらず、持っていくための新しいノート型パソコンの購入を躊躇していた。そこで押入れから引っ張り出してきたのが自分が生徒時代に使っていた東芝のノート型、DynaBook Satellite 4360。発売日は2000年6月20日、搭載OSはウィンドウズ98、メモリーを基本64MBから320MBまで増設してあるPentiumIII 700MHzなマシンだ。これならもし予算取得の件がどっちに転んでも対応できる、と当時の自分は確信した。
ウィンドウズ98はサポート終了しており、もはや大抵のアンチウィルスソフトが対応していないだろう、ということから軽量Linuxの「Xubuntu」の最新版をインストール。インストール時の挙動は多少変だったが、なんとか無事終了。
しかし手持ちのワイヤレスLANカード「GW-NS11X」が自動認識しないので何処からかLinux用のドライバを引っ張ってくる必要があった。よもやこんな古いマシンを現役でつかっていう人なぞ居まいが、自身が今後再セットアップするかも知れない時のために以下にメモを。
- カードを刺した状態でコマンド ”lspci”
- 以下でカードで仕様されているチップの型番を確認。
Ethernet controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8180L 802.11b MAC (rev 20) - RTL8180チップ用のドライバを Realtek社からダウンロード。
- Linux用のドライバが今一使い方が分からなかったので、ウィンドウズ用のドライバをリナックス上で動かせるndiswrapperをXubuntuの「アプリケーションの追加と削除」からインストール。標準でリポジトリに登録されている。
- ドライバがダウンロードされている場所にてコマンド(参考1 参考2)
- 以後ワイヤレスカードが認識される。ネットワークの設定はツールバーに現れるアイコンから。
以上で古ノート型パソコン+ワイヤレスカードで戦える(?)マシンの出来上がり。1週間ほど使い込んだ感想はというと…
「マジでヤバい、使いモンになんねー、何このガラクタ」とおそらく最近流行りのネットブック以下の体感速度death。しかもメモリーが320MBしかないので1MB超のドキュメントファイル間のコピペで10秒ほどかかる始末。発狂しちまいそうです。
いつしかネットブックを買う機会があればPentiumIII 700MHzとAtom 約1GHzはどちらが早いのかベンチをとってみたいと思います。
備考
- 転送速度が遅く受信感度も低い。これがウィンドウズ用ドライバ+ndiswrapperに起因するのかは不明。
- 日本語版Xubuntuの標準ディレクトリはご親切に日本語になっている。何ですか、この当てつけは。次回からは英語版をイン ストールした後に日本語に対応させた方が吉。(参 考)
Pine Trailこと新型Atom+ION2プラットフォームに期待していたクチですが、どうやら新型Atomがメモコン内臓しているせいか、GPUの接続はサウスとPCIe-x1となる模様。引用した記事によればいろいろな黒魔術的な技術でハンデを回避しようとしているそうですが、個人的にはもう死亡フラグです。かくなる上はAMDの5xxx系チップのノート用が登場するのを期待するしかなさそうですね。
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