Tuesday, March 13, 2012

外出 - 科学&エンジニア週間

卒論を書くことばかりに専念している近頃ですが、久しぶりに大学以外へ外出する機会がありました。

イギリスでは3月の9日から18日の間は「科学&エンジニア週間」 (National Week of Science and Engineering) となっており、各地で色んなイベントがあります。雰囲気的には「交通安全週間」みたいなノリでしょうかね。(BCA) 英国結晶学会-(YCG) 青年の部も小規模の単発イベントをReadingにて開催することになっていた所、YCGの委員である自分も手伝いに行きました。イベント名は

READING SCIENCE WEEK - The structure of stuff is sweet

とりあえず、構造を知ることが物理、化学、生物において極めて重要であること、そして物質の分子構造を調べるに当たり、結晶学が非常に有効な手段であることを一般に広めようというイベントでした。駅向かいにある大き目のパブを部分的に貸切り、好きに出入りできる形式で出し物を展示していました。事前に告知しておいたお陰か、悪くない人出でした。

一般の人の興味を引きつつ、わかりやすく結晶学を伝えるために、出し物もいろいろと工夫しました。他の委員はマシュマロと爪楊枝を使い結晶格子の説明や、穴の開いた紙に懐中電灯をあてることによって逆格子を、そしてバネを使った分子間の結合を説明していました。自分は生化学のバックグラウンドを生かし、「タンパク質の結晶を作ってみよう」という題でリゾチームを参加者に結晶化させる、というものでした。30分くらいで結果が確認できるので、我ながら良かったと思います。

リゾチームの結晶



科学を一般に広めることの重要性が指摘される中、科学者と一般の人が自由に交流できるサイエンスカフェといった取り組みは、イギリスでも日本でもまだ珍しいものです。そんな中、YCGが最初から最後まで取り仕切ったこのイベントは、なかなか健闘したうちに入るのではないでしょうか。これから増えていくであろう、この類の交流イベントがあれば、参加してみてはいかがでしょうか。質問があれば、その分野の知識があるなしにかかわらず、ぶつけてみるのが良いと思います。実際、今回のイベント中には鋭い質問も少なからずありました。

科学に携わっている者の視点からいえば、一般の科学に対するイメージというのはなかなか分からない物ですし、逆もまた然りでしょう。最終的には大局的な研究の方向性というのは納税者が決めるものだと自分は思っています。「2位じゃダメなんですか」なんてアホなコメントは論外ですが。

というわけで、ビバ・結晶構造!結晶学サイコー!な外出でした。来月は英国結晶学会のメイン・ミーティングがあるので、それまでまた卒論を書く作業が続きそうです。

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