Friday, April 2, 2010

コンコルドと「コンコルドスキー」

ドイツにて6週間の研修を終え、3月末にイギリスに帰ってきました。研修の目的はすべて達成できたので満足です。期間中の実験で得られたタンパク質のサンプルも、途中トラブルがあったものの、最終的には無事ロンドンに着きました。

ドイツにて最後の日はSinsheim(ジンスハイム)自動車・技術博物館へ遊びに行きました。ここの目玉は屋上に展示されているコンコルドと、ソ連のコンコルドに対抗するTu(ツポレフ)-144です。自分は自他ともに認める航空ファンなので、ここには絶対行こうと決めていました。

当初から商業路線に就くこともなかったTu-144はもちろんのこと、今となってはコンコルドも退役しているので、これらの飛行機を間近で見る機会はもはや滅多にありません。カールスルーエから列車で2時間ほどかけて行ってきました。















入口付近からすぐ両機が見えます。左手にあるのがTu-144。コンコルドそっくりなので、西側からは「コンコルドスキー」と呼ばれていました。右手にあるのがコンコルド。両者とも瓜二つなのは設計思想が同じだからでしょうか。















コンコルドの中。とにかく狭い。僕の頭でも天井に届きそうな雰囲気です。席は2・2配列。




















客席。なんだかとってもエコノミーです。コンコルドの運賃はとても高かったそうなので、自分は勝手にプレステージ、プレミアムでゴージャスな内装を想像していました。





















トイレ。やっぱりエコノミーな雰囲気です。




















コックピット。計器・スイッチの数がハンパない。もうグラスコックピットとかフライ・バイ・ワイヤなどとは程遠いレベルですっ!・・・・・と書こうと思っていたらウィキペディアによればコンコルドはフライ・バイ・ワイヤを実用化した初の航空機だそうな。こいつは失礼。
















変わってこちらがTu-144の中。広い。天井も高い。ウィキペディアによればエコノミーで横5列の配置が可能とのこと。頭上の荷物入れも、コンコルドと同じくプラスチックながら、大理石風の模様入り。総じて質感はTu-144の方が上です。コンコルドより上を目指していたからでしょうか。




















座席。「エコノミー度」はコンコルドと大して変わりません。




















トイレ。壁はやはり大理石風。でも狭い。




















コックピット。写真ではわかりにくかもしれませんが、コンコルドよりシンプル。ソ連の大雑把おおらかさが垣間見えます。




















コックピットその2。やはりコンコルドに比べ密度が低いです。西側の飛行機に対向する東側のそれは、概ねどれもペーパースペックにおいて優れています。でも、コックピットを比べて感じたのは東のどこはかとない素朴さです。なんだろう、こう上手く説明出来ないんですよね、この東側の魅力というか、愛嬌というか。

これ以外にも軍事・自動車・航空関連の展示物がたくさんありました。特にF1やフェラーリが並ぶ様は、好きな人にはたまらないでしょう。クラシック・カーや戦車もありました。




















このジンスハイムと同じ系列の博物館がもうひとつ、Speyerにあるそうです。そちらの目玉はソ連版のスペースシャトル、ブランです。そちらには行く時間がありませんでしたが、いつか行ってみたいと思いま す。

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